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日野川 あさ

Author:日野川 あさ
奈良のエネルギーワーカーです。
主にネットでヒーリングやチャネリングの活動してます。

○伝授・ヒーリング等のサイト
”PRISMATICA”

○天然石とアクセサリーのショップ
プリズマティカのサイトに併合しました。

○アメブロの普段日記
”スジャータさんのメモ帳”

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前世の考察 2

<最初>
時代は19世紀初頭、場所はローマ。
ニナッハは歌が好きな娘だった。赤茶の長い髪で器量よしだったというのは私の願望からかもしれない。少し影があるような表情をするのが人目を惹いた。なにか深く考えているからではない。それは生まれつきの顔立ちだった。彼女は利口ではなく教養もなかった。
ナポリから20キロほど南に下った漁村で生まれ都会にあこがれてローマにやってきた田舎娘であった。

ニナッハの奉公先はチェザリーニ公爵のお屋敷であり、仕事は雑務と公爵の娘の話し相手だった。彼女は公爵の娘ルクレツィアと年が近く、ルクレツィアのおつきで公爵が興行主をしている歌劇場アルジェンティーナに見に行くことが頻繁にできた。
パイジェッロやモーツァルトのいわゆるオペラブッファ(喜劇)が大好きで、ルクレツィアにせがんで、次はあれがみたいなどとぶしつけな懇願をし劇場で馬鹿笑いして、ルクレツィアに注意されることが常であった。

ある日いつものようにルクレツィアについてアルジェンティーナに行って笑っていたがふと思う。
(なんかのど自慢だよね。たかが歌がうまいからってさ、あんなもったいぶって歌うほどのものかな?後ろで演奏しているクラリネットの人とかいい音だしててイケメンじゃん。もっと前にでてきていいんじゃないの。。。。)

主役の男性のカスラートがさらにしたり顔で自慢の高音披露になるとさらに思う。
(女の役を男がやるってどうなん・・・。女が歌うほうが普通じゃないの?)
と、色々雑念がはいってきた。
(あああ~~~ 難しいこと考えるとダメだダメッ)と、その日は楽しむことができなかったのを悔やんだ。

屋敷に帰るといつもは忙しくほとんど姿をみせない公爵がいて、ワインを飲みながら青年と談笑をしていた。
広報の担当者であるピーポだった。
彼はなかなかの情報通で今はやりのオペラの情報に精通していた。ミラノ、ヴェネツィア,ナポリのそれまで彼には知らないことがなかった。
公爵も彼の情報を頼りにしており、観衆受けするオペラをいち早く他の劇場よりも先に上演しようとあるときは権力を使い、あるときは札束のはいった鞄を持ち歩き、東奔西走していた。

ニナッハはピーボが好きじゃなかった。
まだ若かったが背が低く、黄色い出っ歯で、なによりニネッハを見たときに笑うそのまなざしが蛇のようでありぞっとした。
だが彼は重鎮されていたのでしばしば屋敷にやってきてニナッハを気持の悪い表業で時折見つめていた。

「あのロッシーニという作曲家にカーニバル用の出し物を頼むのはどうか」
公爵は首をひねりながら続けた。
「ロッシーニは才能があり今飛ぶ鳥を落とす勢いのある作曲家ではあるのは認めるが、どうもいい加減なところがあるようだ。」

ロッシーニはやっつけ仕事が多く怠け者という評判がすでにたっていた。
ピーボはいった。

「彼は多少適当なところがありますが、独自のスタイルを持つ大変有望な若者です。本来、歌手だけを重視するオペラではなく、管弦楽に重きをおき、深みを持たせています。従来のオペラ・セリア(正歌劇)の流れをかえる男だと評判です。」

「セリアよりブッファに力をいれていると聞いたが・・・.パイジェッロやドイツオペラの信者からは非難されているし。彼に依頼するとアルジェンティーノのロッシーニ色が強くなってしまう。問題はないだろうか・・・。」

ニナッハはドアのそとでおかわりのワインのトレイを持ってたっていた。あまりに熱心に盗み聞きしていたせいでひっくり返しそうになった。
(ロッシーニって知っている。ナポリで数ヶ月暮らした時に評判を聞いたことがあった。なんでもすっごいイケメンとかいう噂・・・)

(バイオリンとかクラリネットが活躍するんだ!うざい歌手もそんなに目立たなくなるオペラが見れるんだ!)

ニナッハの心は浮き上がりもう話だけで震えるほど大興奮していた。
(ロッシーニのオペラをぜひ見に行きたい!絶対に!!)


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