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日野川 あさ

Author:日野川 あさ
奈良のエネルギーワーカーです。
主にネットでヒーリングやチャネリングの活動してます。

○伝授・ヒーリング等のサイト
”PRISMATICA”

○天然石とアクセサリーのショップ
プリズマティカのサイトに併合しました。

○アメブロの普段日記
”スジャータさんのメモ帳”

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ブレスレット3本

ブレスレットができたのでアップしてみる。
まずはうにこさんのブレスレット


ものすごい時間がかかったブレスレット。
黒いのはオブシディアン、スモーキークォーツ,そして小さい黒いのはスピネル
シャンパンクォーツと、黄色いのはイエローカルサイト、水色はアパタイト
色合いが大人っぽいかんじ。
メッセージはミノルという青年風の存在から。
「復活がないというのはありません。回復します。心を開いていてください。」
彼は安心していいよと念押ししてくれていた。


次はお母様のブレスレット


パステルカラーのかわいらしい色合いのブレスレット。
綺麗な緑はオパール、透明なのはクラック水晶
黄色と白の小さいのはカルサイト,ローズクォーツ,ムーンストーン、アラゴナイトとオーソドックスで安定した石で作らせていただく。
メッセージはミラという強そうな女王のような存在より。
「全身がうつる心の鏡で静かに自分をみつめてください。そしてそれを透き通らせて、おくに見える物を見つめてください。」


そしてお姉様分

ブラッドストーン、アンバー,アメジスト,チャロアイト
カーネリアンとサンストーンは指定の石。大きめの石をシルバーではさむ。
つけると元気がでそうなブレスレットになった。
メッセージは精力的な女神イナナ(イシュタル)からである。
「つながりはとても深いのです。土台があって、とても強くつながっています。不安にならないでください。だいじょうぶです。」
と、とても力強い太鼓判メッセージ。

すごい時間がかかってしまった。申し訳ないです。。。。


ララちゃん

今朝、いつものように天使と会話するためにろうそくに火をつけて、クリスタルのうつわに水をいれ、お香を焚いて、定位置にすわったら、すぐにミカエルがきた。
彼としばらくなにか話の内容は忘れたのだけれど話をしてから、私が夕べしたことについて気になったので聞いてみた。

夕べしたこととは・・・。
昨日夜の22時前の話である。
そのとき、下の子はいつも21時すぎに寝るのにまだおもちゃを机の上にたくさん並べ床にも散らかして遊んでいた。床にもブロックやらおもちゃが散らばっていて、脱ぎ散らかした服も散乱していた。
食べかけのお菓子も放置され、そのかけらも床におちているのが見られた。

私はそれを見てふと、以前飼っていた犬を思い出した。
犬は居心地をよくするために自分の寝床の毛布をぐしゃぐしゃにしたり、おもちゃを振り回して都合のいい場所に放置し、えさを食い散らかしたり、おしっこを都合のいい場所でやっていたということを。

下の子は散らかす一方で片付けるということをしない。
朝も弱くこんな風にいつもより遅くねた日には機嫌よくおきれたためしがない。
お菓子はすわって食べろと常々いっているのにソファにはジュースのしみもついている。
私の怒りはすぐに沸点に達し彼女にはやく片付けて寝なさいと大きな声でいった。

下の子は怒ってもわざと反対のことをしたりゆうことを聞かないので、効果がないからあまり怒らないようにしていたが、ニ重三重のこういったことが重なってつい怒ってしまった。
怒るというのと叱ると言っている人がよくいるが、たいがいは自分の怒りの感情にまかせて表してるだけだ。この場合もそうである。
何度も言っているのに同じことを繰り返して言うことを聞かないから怒ってるのだ。
まあそれはおいておいて。

下の子は怒ってる私がどうやらとても怖かったようで、ぱたぱたと素早く片付けて2階のベッドに逃げ込んでしまった。
また感情にまかせて怒ってしまった・・・。
昨日も怒ってる最中からそんな気持ちになっててだるい気分にすぐなった。

様子を見に子どものベッドに行ってみた。そんなことするくらいなら怒らなければいいのに。
これは私がスピリチュアルにはまる前からの悩みの種である。
布団をかぶって暗い部屋にいるまだ4才の子ども。その盛り上がってる布団の山が小さいのをみてまた自分のやったことを後悔する。

布団の山の上から声をかけてみた。
「・・・怖かった?」
子どもはお父さんと寝るといって、もっと布団の奥に引っ込んでしまった。


・・・と、これが昨日の夜にあった出来事なのであるが、子どもを傷つけてしまっていないか気にしていたので聞いてみたら別の天使がでてきた。
ふわふわの長い金髪まるで妖精のような花やかなかわいらしい天使がでてきた。お初である。
だれかきいてみたら、ララちゃんだと名乗った。

私はこまったことがあったら、ミカエルとラファエルに助けてもらいなさいと子どもたちにはいつも言ってるのだけれど、下は小さいので言いにくいから彼等のことをミカちゃんララちゃんと言っている。
どうやら、ラファエルではなくララちゃんが子どもにはついてくれていたようだ。

私「怒ったことで心まで傷つけてないでしょうか」
ララちゃん「あなたのことをだいじょうぶか心配しています」

私は、、、。
自分のことばかり考えて「怒ってる」とか「自分が傷つけたのじゃないか」とか・・・。
再び反省した今朝の天使日記。







前世の考察 8

<屋根裏部屋>

青年はニナッハのせいなどとは思っていなかった。
いきなり悪漢に教われたくらいしかおもっていなかったが、彼女は自分の責任を感じその後彼とは疎遠になる。

食堂でニナッハと同じような暮らしをしている若い娘がいた。
マルタという。黒い髪の綺麗な娘だ。
その日暮らしで、楽しければよいという生活。ただニナッハとちがっていたのはローマ出身で都会っこだった。身につけるものもセンスよくお化粧もきれいだった。

食堂にやってきた男達に言い寄られていたがそれをきつい言葉で撃退するのが半ば彼女の趣味になっていた。
若い男を次々酷い目にあわせているのがニナッハには不思議だった。
(あんないい人に言い寄られたら私なら即ついていくのに・・・)
と、思いつつもマルタの一種こびないところにあこがれもした。

中にフィリッポという学生がいた。
彼は田舎の名士の息子で、ローマに留学に来ていた。
勉強しているはずがいつのまにかマルタの虜になり毎日正午になるとやってきた。

実はマルタの思い人はフィリッポだった。
好きなのに素直に表現できず、マルタは彼が来るときまってニナッハに、あの馬鹿な苦学生を追い返す手段はないかと笑いながら言ったりしていた。
粗野なニナッハにその繊細な感覚がわかるはずもない。

頭も良くスマートでハンサムなフィリッポにはどんな女性も夢中になる。
ニナッハも彼がくるたびに、愛想良く不必要に話しかけていた。
フィリッポはニナッハをマルタの友達と思っていたので評判をさげたくなく丁寧に接していた。

そんなニナッハをマルタが良く思うはずがなかった。なんとかしてこらしめてやろうと思い立った。

屋根裏部屋がその場に選ばれた。マルタは魔術師の男にニナッハに悪霊をとりつかせるよう依頼した。
ニナッハにはとても良く当たる占い師さんがいるので見てもらわないか、今なら無料だといって誘った。単純なニナッハは大喜びで必ず行くといって約束した。

屋根裏部屋は風呂屋の4階にある。
ほとんどつかわなくなっており、そこへあがる階段も管理されていない。
ほこりがたっぷり乗っていて足をすすめるたびに舞い上がる。
部屋の扉はなぜか真っ赤で不自然だった。

扉をあけると、そこは・・・なんとなくもやのかかった部屋だった。
すみにほこりだらけの赤紫のサテンのベッドカバーがかかったベッドがあり、また別の隅には椅子やタンスや燭台が雑多な置き方をされ積み上げられて片付けられていた。天井には梁がみられこの建物の最上階であることがわかる。窓は一つだけでそこからほこりっぽい陽が差し込んでいた。
その陽を背中にうけ、やせた人物が一人、中心におかれた椅子にすわっていた。

ドアをしめてニナッハは緊張した。その人物が手招きするので近寄ってみる。
ぎしっ ぎしっ と床の板が足をすすませるたびにきしむ。
逆光で最初わからなかった顔の作りや姿がわかってきた。
それは猛禽類のような顔だった。鷲鼻で、ほとんど色素のない青い目は驚くほど大きく見開かれており光がなかった。肌は気持ちの悪いほど白く、白髪で一縷の乱れもなく後ろでたばねられている。
真っ黒の服でマントのようなものを羽織っている。

人間に見えなかった。その雰囲気だけで気持ち悪さを感じて逃げ出したくなったが足がすくんで動けない。髪が逆立ち、肌がぴりぴりする。恐怖心でいっぱいになった。

男は立ち上がって窓に緞帳をかけた。そしてろうそくに灯をともし香を焚いた。
そして見たことのない不思議な身振りをした。

・・・・・

ニナッハはそこで神と出会う。
威厳にみちた神の姿が目の前に現れたのだ。
そして色々映像をもって教えてくれた。

ピーボがでてきてもう一度乱暴をする、そしてひどく殴られた。
ーこれはあなたがだらしないからです。意思を持たないからです。

屋敷を追い出されたところがでてきた。
ルクレツィアが寂しそうな顔で見送っている。
ーあなたは彼女の信頼を裏切りました。

折られたクラリネットが湖面に浮かぶところがでてきた。
ー彼はあなたを深く恨んでいるでしょう。あなたの責任です。

あなたは責任がとれません。
情をかけてくれた人を裏切る人です。
そして身持ちが悪い意思がない人です。
あなたはいいところが見当たりません。
自分をそのような人間と認めるべきです。
愛されるところがないので愛されるところを作るよう努力しなさい。

ニナッハの心は小さくしぼんでいった。なにも知らなかったハートに不安と恐怖という感覚がしみ込んできた。

マルタの顔がでてくる。眉を吊り上げて怒っているところだ。
私は彼女になにか悪いことをしでかしてしまったのかもしれない。

ピーボの顔も浮かぶ。
あんなめにあわせるということは彼になにか悪いことをしてしまったからなのかも、続いて公爵、サバティーニ、故郷の父の顔まで浮かんできた。彼等はみんな怒りに満ちた顔をしていた。
なんてことをしてくれたんだ。
汚らわしい人間だ。唾棄すべき人間。生きていていいのか。

ニナッハの背中から肩の上にかけて大きな黒い影が乗っていた。
彼女のオーラ体はその影に浸食されていく。
ハートにも同時に黒い不安の影がそまりはじめてくる。

彼女は立っていられなくなりその場でばたりと仰向きに倒れた。
鷲鼻の男は静かに立ち上がって見下ろしていた。



ブレスレット2本

ペースがかなりおちています。
すみません。。。。。


1つめはサクラレモーネさんのブレスレット。

スジャータさんのメモ帳

ラブラドライトを中心にと言われた。
白のレインボウラブラドライト、黄色はシトリン,青はアクアマリン。白と黄色でお花のようにしてみる。

エズラという厳粛な女性からのメッセージ。
「あなたは守られています。つつまれています。疲れてるときに、無理にうごいたり大きな声をだすと余計につかれます。」
つつまれている、守られているのでそんな自分がしなくちゃと無理矢理動く事ない。無理にそうゆうことをするから疲れちゃいますよーということだろうか。

ラブラドライトは私も大好きな石。可憐で上品な感じに仕上がった...と思う。


2つめはふうこさんのブレスレット。

スジャータさんのメモ帳

ふうこさんのブレスレットは白の中に紫、ピンクをいれること。と言われた。
水色を入れましょう。ただしそれらはすこーしだけ。らしい・・・。

手前のでっかい紫の丸はレピドライト,小さめのはチャロアイト、大小の粒のアメジスト。
紫の石は他にスーパーセブンを2連目のほうにいれた。
白はムーンストーンで、他にロシアンオパール。
水色ほんのすこしは、ブルートパーズ。ピンクはローズクォーツ、ピンクオパール。あとはクリアクォーツを入れた。

メッセージはフェニキアの王女を名乗るマリサという人。
なんか頭にかぶりものをしていた。

「つないでもいいのです。つなぎましょう。そうしたら楽しくなれますよ。」
「つなぐ」は、人間関係のようなかんじ。友達は友達で知人は知人なのですというかんじもうけました。

紫はあまり指定がこないので選ぶのも楽しかった。いい感じに仕上がったようにおもう、
ふうこさんに12日の土曜日、実際お会いしてお渡しすることができた。
その場ではめていただいたのであるが、彼女にぴったりで安心した。最近紫をよく身につけたりするんですよとおっしゃっているふうこさんは笑顔がすてきなチャーミングな女性だった。


今回も楽しく作らせていただけた。感謝します。



杏とガイドとチャネリングの仕方とか

天使との会話はノートのほうには記帳しているのだが、こちらに書いてなかった。

<杏>
実は私は今年の8月から顔に砂粒が散らばったような湿疹ができて困っている。
しばらくしたら治るだろうと放置していたが期待通りにはならないので病院に行き薬も処方してもらったがそれでもよくならない。
この頃水を変えたというのが一番大きいだろうが、私のし好するカップ麺の摂取量にも関係していることがこのたび判明したのである! 笑

インスタント麺をやめればいいのであるが、なかなかそう簡単に好きなものをやめれない。普段そんなに欲しくないのだが時々無性に食べたくなるという困ったちゃんがときどき私の中で顔をだすのだ。
困ったチャンの結果がこの砂粒にきびというのは困るので、おおそうだこれこそ上に聞いてみようとおもい、天使に聞いてみた。

この日はラファエルとサンダルフォンがやってきた。
私「このぶつぶつなんとかならないですか。なんとか治る方法を教えてください。食べ物とか運動とか具体的にお願いします。」
ラファ「・・・・・さん」
私「・・・さん、、なんでしょう?」
ラファ「さん・・・」
サンダルフォンに聞けということかなとおもい、そっちに聞く
私「かくかくしかじかで困っているので治る方法を教えてください。」
サンダルフォン「(にっこり陽気に)サンだよ、サン」
私「ははあ、なるほどサンですか。はいはい」

だからサンってなんやねん、もうええわとおもい、もう天使と話したし日記には書けるから上に聞いてみようとおもいサナンダに挨拶する。
サナンダは答えてくれた。

サ「体が酸化しています。」
ああなるほど、、、酸化というこうことだったんだ、、、。
私「酸化をやめるにはなにをしたらいいですか。」
サ「酸化をとめるものを食べましょう。杏とか」

あんず?あんずって酸化にきくんだっけか。私の目の前のイメージで干した杏が浮かび上がった。
そして私は杏ではないけど、プルーンを毎朝食べることにした。
たいして湿疹はよくもなっていないが、なんだか調子がいいような気がする(特におなか)


<ガイド>
先日セレナイトのヒーリングワンドを手に入れた。
もっと別なものがほしかったので、色々サイトをみていたが、ミネラルショーに比べるとどこも割高である。そうしてるあいだにエンジェルエッセンスを見つけた。
先生のところで天使とつながるときにオーラにかけてもらってるのと同じものだった。
天使に調合をきいてつくったスプレーらしい。
あまりこういった小道具、、というと失礼なのだが、は、ほしいとおもわないのだが、なぜかどんなものがあるか見入ってしまった。

4人の大天使、ミカエル,ラファエル、ガブリエル、ウリエルのしかないかとおもいきや、色々ある。
そこでいつも最近お世話になってるザドキエルとサンダルフォンのもみつけてしまった・・・。
おもわず商品明細に見入ってしまった。

Archangel Zadkiel’s Joy 自由からなる天使の紫の炎

“神の正義”という意味の名を持つ大天使ザドキエルは
変形や変容、喜び、そして自由からなる紫の炎の守護者です。
低いエネルギーを、人生を肯定するポジティブなエネルギーに変えます。
ザドキエルは慈悲の大天使であり、神への信頼を教えてくれます。
このエッセンスは“スペース”(空間や宇宙)の浄化と
人間の微細な生体構造の中にある古いエネルギーの詰まりを取り除くのに
大変役立ちます。


先生にセミナーのときに「迷いがある」と指摘をうけ、その原因が「上を信頼していない。自分を信頼していない」ということが原因と先日知ったのであるが、これを読んで、ザドキエルは信頼するのを手伝うためにいま来てくれてるんだと知った。

2つをかごに入れたが最後のバイナウボタンがなかなか押せない。
1本3990円するし、あまりこうゆうタイプのものは本当は好きじゃないし、、、と迷っていた。
そこで、おおそうだこうゆうときこそ聞こうと思いつき、ザドキエルに早速きてもらう。

私「この買い物してもいいですか?」
ザ「さあね」
ああそうだ、この手の質問は天使は答えてくれたためしがなかった。。。。それじゃあだれにきこう?ガイドのマイサにきいてみようか。

私「ねえ マイサ。これ2本とも買ってもいいかな?」
マ「どれ?そのエッセンスの一覧をみせてみ?」(マイサは関西弁のだみ声のおぢさんです)

一覧のページを見せるながらスクロールした。
私「ザッキーのだけでいっか。」
マ「せやな。それだけでええわ」

これが正しい選択かわからないけど、ガイドはこういった(しょーもない)質問にも答えてくれる。


<チャネリングの仕方とか>
これからチャネリングしたいとか高次元とつながりたいとか思ってらっしゃる方はぜひガイドか天使からつながられることをおすすめしたい。ハイヤーセルフもいいのであるが、わかりにくいと言ってらっしゃる方が結構私の周りでは多いから、先にあげた存在のほうを敢えておすすめする。

つながるときは神聖な空間をつくる。その空間にはいって自分の周りのなにか気配みたいなものに話しかけてみるといいとおもう。気配をみつけて話しかけ答えがかえってくるまでする。

天使はよぶとすぐきてくれるので、助けがほしいときに呼ぶ。最初はミカエルとかがいいかもしれない。彼は本当にすぐやってくる。頼む内容はなんでもいい。遅れそうだからなんとしても6時半までにはまにあわせて!とか、パソコンが動かなくなったんだけど後一回でいいから起動させて!とかそういったものでいい。頼むときには必ず絶対天使がやってくれるんだからなんとかなると信頼するとお助け成功率がアップするようにおもう。

こうゆうのは自転車の運転や水泳と同じく、コツさえつかむとだれにでもできるようになるから、お話し相手としてガイドとして仲良くなるのはいいようにおもう。


なんだかえらそうに書いてしまったが、これから第一歩をと考えられてる方の一助になればとおもいメモらせていただいた。

前世の考察 7

<嫉妬>

このオペラの初日が散々だったのは、実はロッシーニの人気を妬んだ様々なオペラの関係者によるものだった。彼等の差し金がわざとやじを飛ばしたししてこのオペラの初日を台無しにしたのである。
その証拠に2日目以降は大盛況だった。ローマ中がこのオペラの話題で持ち切りであり、アルジェンティーノ劇場は大繁盛だった。

ニナッハは歌劇場に通い続けた。
仕事もほったらかしで日参した。夢中になったら他がなにも見えなくなるのである。
細かい台詞や歌い回しもそらで案じられるほどにになった。
そしてあまりに酷い仕事ぶりに飽きれたチェザリーノ夫人はニナッハをクビにした。

同じ頃サルディーニも解雇された。
銀食器サルヴァを盗んだのはサルディーニの仕業とされたのだ。
ニナッハはなにも言ってなかったし彼がクビになったこともしらなかった。すべてピーボの巧妙な罠だった。
ニナッハと仲良く話しているのは犬猫ですら気に入らなかったピーボは森でたびたび2人が談笑する様子がたまらなく嫌だったのだ。
全てビーボが仕組んだことで偶然サルディーニは犯人にされた。因果応報で本来は反省すべきだったがサルディーニはニナッハが告げ口したにちがいないと思い込み彼女をうらんだ。

屋敷を追われたニナッハはあの楽士のクラリネットの青年とたびたびデートしていた。
ニナッハの暮らしは荒んでいた。食堂の皿洗いや風呂屋の洗濯係や日雇いで仕事をした。それもオペラを見に行くための小遣い稼ぎである。
そんな暮らしだったがニナッハは自由を楽しんでいた。

ある日2人はアルバーノ湖に出かけた。
貴族の別荘が建ち並ぶなか木立の中の遊歩道を2人は歩いた。
木陰をみつけ湖畔の段差があるところに腰掛ける2人。
その日、彼はクラリネットを持ってきていて、例のニナッハが大好きな序曲の主音律を奏ではじめた。

ニナッハは目を閉じてうっとりとほおづえをついて大げさな身振りで聴き入っていた。時折「永遠にこの時が続きますように」などと芝居めいた安っぽい言葉を呟きながら。まるで自分がオペラの主人公になった気持ちでいた。

「なにをしているんだ!ニナッハ!」
という声で目をあけるとそこにはピーボが立っていた。ピーボは嫉妬に苛まれ顔が怒りと苦しみで崩れていた。
ピーボは屋敷から消えたニナッハにまだつきまとっていたのだ。

彼はまじめにニナッハを愛していた。彼女のために美しいオペラセミセリアの準備まで進めていた。台本作家のゲラルディーニに無理を承知で、「泥棒かささぎ」という詩に脚色するのに、主人公の女性が父をおもうあまり銀食器を盗んだ。という過程を挿入してくれた依頼していた。
この出し物はアルジェンティーノとは直接関係なかったが、ロッシーニと親交も深めていた彼はそんなオペラをニナッハと一緒に見るというロマンチックな演出をしたデートを考えていたのだ。
主人公の名前がニナッハで、彼女といい仲になる恋人役の名前もピーボの予定だった。ニナッハのオペラ好きはよくしっていたので、出てくる主人公の名前が自分の名前だと知ると喜ぶだろうとおもったのだ。

そんなことまでしているのに・・・・!

ピーボの怒りはまずクラリネットの青年に向けられた。
青年はクラリネットで殴打され、それが折れるまでつづき、湖に蹴りとばされた。打撲で気を失いかけていた青年は動かない。
おれたクラリネットも湖に投げ捨ててから、ニナッハのほうに振り返った。恐ろしさと驚きのあまり震えているニナッハをしばし睨みつけたあと、満身の力を込めて彼女の頬を平手うちした。
ニナッハはひとたまりもなく湖にざぶんと落ち、濡れなずみになって泣いていた。

ピーボは一瞥もくれず立ち去った。
ニナッハはしばらく泣いていたが、やがてひどいめにあった愛しい青年を助け起こそうとしたが、本格的に気を失っているようで、動かない。

(クラリネットが折れたのは私のせいなんだ)
(私が悪いんだ)

前世の考察 6

<弱み>
幕があがると、待ちかねたようなヤジが飛んだ。
不満をしめす口笛の嵐、怒号、歌手や楽士たちへ罵詈雑言が乱れ飛んだ。
汚物まで飛び交うようになり、事態は最悪であった。
歌手たちも負けていない。口汚く観客をののしるという酷い皮切り日となった。

ニナッハは後方から投げつけられた汚物や怒号にまみれて恍惚として座っていた。
観客、役者、歌劇場にいる人間達の興奮のるつぼになっていたが、このオペラがすばらしいものだったことには間違いがなかった。
周りの興奮と、体で感じた恍惚感はニナッハに感動というスポットライトを浴びせていた。

ニナッハは庭の仕事をしていたサルディーニとよく無駄話をしていた。
彼はあの森の手入れをする人で良くあの場で顔をあわせていた。
彼は酒を与えていればいつもご機嫌だった。大きなはらをゆすって気持よく大きな声で笑う。そんな男だ。
ニナッハがある日いつも通りあの森の井戸のところで歌の練習をしていると、背後に気配をかんじ振り返るとサルディーニがおそろしいほど近くに立っていた。
ひどくおどろいて短く悲鳴をあげてから後ずさりした。
なにかにつまづき倒れそうになったニナッハの手を彼はとり、助け起こしながら言った。

「ニナッハ、実は相談があるのだが・・・」

サルディーニは自分の父が無実の罪で牢獄にはいってること。
そしてやっとそこから釈放されたが当座の暮らしができないほど逼迫しており、食べるにも困る状態であることを説明した。

父親を養うため、自分はここの銀食器を拝借しようとおもってる、なに旦那様のことだ、たくさんある銀食器の一つや二つ消えてもお怒りになるようなことはない。それに女中頭も言っていたが困ったことがあったらこの銀食器の一つ二つもっていっていいと旦那さまが誰かに言っているのを聞いたといっていた。と。

ニナッハはルクレツィアがぴかぴか光る銀の食器で肉を切っているところを思い浮かべた。ルクレツィアだけではなく彼女の弟、公爵、奥様もみんな食事でふんだんに銀食器を使っているところが目に浮かんだ。

でも彼がなぜそれを自分にいうのかわからなかったので、目をあげて怪訝そうに彼の顔を見た。
そのニナッハの心の動きをみたサルディーニは続ける。

俺は庭師で屋敷のなかに入れない。そこで一つ銀食器を拝借してきてくれないかー・・・。

ニナッハは善悪の区別が曖昧なところがあった。
少しくらい悪いことをしても悪いと思わない。むしろしてやったりと思った。
子どもの頃の粗野な環境がその程度の意識しか彼女にもたせなかった。
サルディーニとはさほど仲良くもなかったが、彼に頼まれ、そしてゲームのような感覚で盗んでやろうという好奇心がむくむく彼女の胸をふくらませてきた。
ニナッハはなぜか大笑いしながらわかったと気前よくサルディーニに約束した。

そしてその日の昼食時、盗みを決行した。
彼女がスカートの中にかくしたサルヴァを首尾よく手に入れ、あの井戸のところで上機嫌でへたくそな鼻歌を歌いながらエプロンで磨いていた。
大成功だった。
盗んだときの軽い興奮を思い出すと笑みがもれる・・・。
そして肩をたたかれた。
サルディーニかと思い振り向くと、なんとそこにピーボが立っていた。

彼は屋敷にきたときは、用事がおわると、その秘密の場所から少しはなれた木のところでいつも彼女の様子を観察していた。
いつも通り見に行ったが彼女があきらかに屋敷の銀食器を手にしているのをみて不審におもったのだ。

ニナッハは飛び上がるほど驚いて、銀食器を背の後ろに隠し後ずさりし逃げようとした。だがピーボはそれをとらえ彼女に顔をよせて聞いてきた。

「それは公爵の物ではないのか」

ニナッハはとっさに、父が実は無実の罪に・・・というサルディーニの・・・これも実は真っ赤な嘘で、ただサルディーニは飲み代欲しさにニナッハに盗みを働かせただけでニナッハはだまされていたのであるが、そのサルディーニから受けた説明をし、どうしても銀食器を盗まないといけなかったということを言った。
彼女はそれが自分の父であるという嘘をついた。

「父親のためにやむをえなく盗みを働いたというのか」

ピーボはニナッハの腕をつかんだまま、少し考えた。
狡猾なこの男はニナッハの弱みを二重にも三重にも利用しようと頭をフル回転させていた。
一通り考えがまとまったところでピーボは黄色の歯をむき出しにしてにやっと恐ろしい笑顔を浮かべニナッハにこの件は黙っておくからと言った。
ニナッハは銀食器を取り上げられ、ピーボは唇に人差し指をたてたままニナッハの口を片方の手でふさいだ。
ニナッハは気持ちが悪いとおもっていたピーボに手込めにされ、泣いた。

ことが終わり、ピーボは父を思う殊勝な気持ちに免じて見なかったことにするといって立ち去った。
盗みがピーボのような男にばれた。井戸端には涙で顔がぐちゃぐちゃになったニナッハだけがとり残された。


ニナッハは思う。
(私が失敗したから悪いのだ)
(私が女だからこんなめにあったのだ)
(私が悪いのだ)


どこからかあの序曲が聞こえてくる。ルクレツィアがふざけてチェンバロを弾いているのだろう。遠くて小さい音でしかもつっかえたり間違えたりの音。。。。
それが途切れなくニナッハの耳に入ってきた。